心地よい空間づくり—フィンランド式サウナ設計とは？

日本のサウナといえば熱いサウナ空間で、汗をかくストイックな場所ですが、本場フィンランドのサウナは一味違います。ロウリュを浴びながら、友人とワイワイとおしゃべりを楽しむ社交の場になっていたりします。

そんなフィンランド式サウナの鍵となるのが、新鮮な空気（酸素濃度）の循環です。

🔥 サウナの室温が20℃から100℃に達すると、室内の酸素濃度は約21.44％低下します。これは私たちの呼吸に影響を与えるだけでなく、サウナ室内の「圧迫感」や「快適性」にも直結する重要なポイントです。

そこで登場するのが、ロウリュ・煙突・空気穴・ストーブの上昇気流などを駆使した新鮮な空気循環の設計手法です。これらを巧みに組み合わせることで、サウナ室内に冷たい空気を感じさせることなく、常に新鮮な空気を供給し続けるのです。

🌀 この強制換気システムにより、圧迫感を感じることなく、気持ちよく会話ができる空間が生まれます。—それこそが、フィンランド式サウナの真髄です。

🌲長時間滞在したくなるサウナ。人と人とがつながるサウナ。そんな豊かな時間を育むのが、この設計手法なのです。